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スタッフインタビュー

先輩スタッフの生の声をお届けします。
興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

N.R [所属:製造部 課長 入社年:2013年4月 正社員]

2012年に新卒入社し、現在は製造部第一製造課で課長を務めるN.R。
ともに働く仲間と円滑な関係を築きながら日々業務に邁進するNに、入社までの経緯や、成長につながった経験、今後の目標などを聞いた。
サラダ計量室の取りまとめ役
子どもの頃から植物が好きだったNは、農業高校を卒業後、群馬県立農林大学校に進む。
実際に作物の栽培から収穫までを経験することで、農業の奥深さを学んでいった。
収穫した作物が流通して加工され、消費者の食卓に届くまでの一過程に貢献したいという思いが募り、株式会社クリハラへ。
 入社以来、製造部に所属し、現在は第一製造課の課長としてサラダ計量室の管理業務を行っている。
第2工場で稼働するこの課では、主にスーパーマーケットのお惣菜用カット野菜などを製造。
サラダ計量室では、下処理後に洗浄殺菌してカットされてきた野菜を、機械や手でお客様が求める量目に計る業務を担っている。
タマネギ1つとっても何通りもの種類があり、1日に計320種類ほどを製造。
細かく規格が決まっているものにも対応しているという。
周囲に支えられ、スランプを脱する
学生時代や社会人になって間もない頃は、人をまとめることは得意ではないと思っていた。
ところが、経験を積み重ねて役職も拝命すると、自ずと責任感が生まれ、リーダーシップを発揮できるようになった。
今では、パートスタッフ皆への指示や、朝礼の場での依頼ごとにも、尻込みすることはない。
「一緒に働く人たちの温かさに触れ、成長できたと思っています」。
6年ほど前に係長になったばかりの頃は、スタッフを率いながら滞りなく業務もこなさなければならないプレッシャーで、心が押しつぶされそうに。そんな中、仲間や上司には幾度となく話を聞いてもらい、社長には温かい言葉をかけてもらった。
今まで仕事の悩みを語ったことのない家族にも心情を吐露したと振り返る。
「皆さんに支えてもらって、何とか乗り越えられたのです」。
ビジョンを持ち、自身の任務を果たしたい
日頃から、スタッフとは積極的にコミュニケーションを取るよう意識しているN。
「元気?」「暑いね」と何かしらの言葉を交わし、時には自分のプライベートを話すこともある。
その際、尊重するのは相手の気持ちだ。
「聞く側も、話す側も、コミュニケーションはお互いにとって嬉しいもの。打ち解けるきっかけにもなります」。
また今後は、日々の業務に追われるだけではなく、管理職として明確な考えを持ち行動していきたいと意気込む。
「会社の利益につながるような業務改善や、トラブルが起こらない仕組みづくりにも取り組みたい。現場を強くすることで、会社に貢献できるよう努めます」。
走り続けるNをこれからも見守りたい。 

Y.M [所属:パックセンター 入社年:2016年10月 正社員]

株式会社クリハラに中途で入社し、現在はパックセンターでの業務を担当しているY.M。
Yが仕事と向き合う上で大切にしていることとは何か。
そして、今後の目標についても話を聞いた。
経験を積んだのは、食に関わる仕事
 Yのキャリアを振り返ると、社会人になって以来ずっと食に携わる仕事をしてきたことになる。
前職では、管理栄養士の指導のもと、高齢者向けの軟食やアレルギー対応の食事といった病院食の調理に携わっていた。
クリハラに入社後は、はじめにトリミング室に所属。
そこでは主に、野菜の芯取りや葉物野菜のカットなど、下処理作業を中心とした業務を担当した。
そして2021年には、異動してパックセンターへの配属となったのである。
何でもこなせる周囲の力を借りて
 パックセンターでは、本社へ発送する野菜の検品や、テーブルごとに行う作業の指示振りが社員であるYの基本業務だ。
多忙時には作業テーブルに入ってのフォローも怠らない。
しかし、新しい環境での業務はまだ不慣れな部分が多く、戸惑う場面もある。
「前任のU課長をはじめ、ほかの社員やパートの方たちの力を借りて、何とかやっています」。
そんなYが、パックセンターに来て感じたことがある。
「この部署で働いている人たちは、皆さんがオールラウンドプレイヤー。誰でもすべての作業に対処できているのを見て、びっくりしました」。
 何でもできるから、サポートし合って臨機応変に動き、効率よく作業をこなすことができる。
その姿に驚きつつも、心強く思ったのだという。

風通しの良い職場を目指して
 日々の業務に追われる中でも、従業員たちとのコミュニケーションは欠かさない。
トリミング室に勤務していた頃から、社員として積極的に情報の提供を心がけてきた。
 「社員しか知らない情報でも、できるかぎり現場の皆さんと共有していきたいと思っています。情報の流れをスムーズにすることで、作業効率が上がるだけでなく、気持ちにも余裕が生まれ、より安心して仕事に取り組めると思うからです」。
料理は作るのも食べるのも好き
 料理を作るのが好きなYは、休日には家族に手料理を振る舞うこともある。
「食べるのも好きなので、簡単な料理なら暇さえあれば作っています。最近ではカレーやもつ煮を作りました。仕事で帰りが遅くなる日が多いので、数日分作っては保存しておくのです」と家族思いな一面ものぞかせる。
今後の目標
 パックセンターでの仕事には、トリミング室とは違った難しさがある。
「自分はまだまだ半人前です」と語るYは「不慣れな部分を早く克服して、1日でも早く1人前になれるように頑張りたい」と、さらなる意欲をにじませる。
仕事への熱意と、自身に対するストイックな姿勢こそYの強み。
高い志を胸に、今日も前向きに突き進んでいく。

W.K [所属:計量室 入社年:2014年4月 正社員]

2014年に中途入社し、現在、計量室でスタッフの指導や調整の仕事に携わるW.K。
前職はパン屋で、様々なはかりを使用し、材料などを分ける仕込み作業を担当していた。
26年間勤めたが、体調を考慮し転職を考える。
その中で、自宅から近く経験を生かせる株式会社クリハラに興味を持ち、面接へと進んだ。
職歴は、即戦力として認められるものであり、面接当日に見事採用となった。
「ここで働きたいと思っていたので、とてもありがたい結果でした」。
そう当時を振り返るWに、仕事に対する思いや抱えている課題、今後の目標などを語ってもらった。
長年の経験を強みに
 入社後の配属先も計量室。前職と同じ計量の仕事で、必要な道具も同様のものが多かった。
具体的には、パンや材料を入れていた袋、パックシーラー、はかる際に扱う機械などである。
操作は全て頭に入っており、スムーズに作業に入ることができた。
一方で、お客様や品物の名前を覚えることには苦労し、慣れるまで1か月程かかったと言う。
「この仕事が好き」。
純粋な思いに支えられ、新たな環境で業務に邁進した日々であった。
笑顔で働ける職場
「思いやりのある方々ばかりで、入社当初から親切に教えてもらいました」。
これは、Wが身に染みて感じていることだ。困っているときは全力で助けてくれる、心づかいのある従業員たち。
社員とパート間の信頼も厚く、馴れ合いにはならず注意も厳しく言い合える関係だ。
働く上で、嫌だと思ったときは一度もない。良い雰囲気の中で好きな仕事ができる環境に感謝しているのだった。

乗り越えたい課題
 順調に業務を進めるWだが、一筋縄ではいかないのがクレームだ。
本来あってはならないものだが、どうしても起こってしまい、原因と対策にはいつも頭を悩ませている。
ミスがある度にルールを改善し、チェック項目を増やしているが、最も大事なのは一人ひとりの意識。
約20人が在籍する計量室で、全員に強くその意識を持ってもらうことが自分の役割だ。
「1回聞いただけでは、人は忘れてしまうもの。常に言い続けるように心がけています」。
良い品物を届けるために
目標は、クレームゼロ。そのためには、会社全体での取り組みも大事だと考える。
野菜洗浄の際に取り除けなかった虫などは、計量室で、目視で発見。
計量室で指定外の野菜が混入してしまった場合は、次のセット室で発見が可能だ。
各々の工程で重ねて確認することで、防げる割合は大きくなるのである。
「『クリハラの品物が良いね』と言われたい。嬉しい気持ちになれますから」。
 そんな願いを胸に、Wはこれからも誠心誠意仕事に向き合い続ける。

M.Y [所属:生産管理室 入社年:2013年6月 正社員]

2013年、株式会社クリハラにアルバイトとして入社したM.Y。
子育てに余裕が出てきたタイミングでパートとなり、準社員制度を作る際に声がかかって準社員に。
2020年8月からは正社員として、本社の生産管理室で活躍中だ。
雇用形態の変化を経験してきたMに、当時の思いや仕事のやりがいについて尋ねた。
仲間の存在に背中を押されて
準社員から正社員になる際、責任が重くなることにためらいがあった。
迷っていたところ、ともに働く仲間がパートから準社員になると知り、正社員になろうと決意した。
「私が正社員になって本社へ異動すれば、準社員になる人の責任感が増します。私自身、準社員になって責任ある仕事を任されたことで成長できたので、同じ経験をしてもらいたいと思ったのです」。
仲間の成長を望み、自らも新たな仕事で成長できるように。そんな志を抱き、正社員の道を選んだのだった。
助け合い、支え合う職場
 Mはクリハラで働く魅力として、人間関係の良好さを第一に挙げる。
「分からないことは丁寧に教えてくれる。困っている時は助け合う。仕事を続けられたのは皆さんのおかげですね」。
仲間たちとのエピソードで思い出されるのは、ある雨の日のこと。
洗ったばかりのキュウリを入れたコンテナをフォークリフトで運搬する際、誤って床に落としてしまった。
するとその場にいた皆が協力してキュウリを拾い集め、一緒に洗い直してくれたのだ。
また、家庭の事情などに配慮し、アルバイトからパートへと雇用形態の変更に柔軟に対応してくれた点も、ありがたいと感じている。

正社員になって見えたもの
異動前に働いていたパックセンターでは、完成した商品を見届けることはなく「どういう商品になるのだろう」と想像するしかなかった。
しかし、生産管理室に移ったことで業務の全貌を把握。初めて点と点が線で繋がった。
現在は仲間たちが働きやすいように、作業の準備、使用しなくなった備品の片づけを率先して行っている。
パートとして就業していた経験があるからこそ、できる気配りだ。
最もやりがいを感じるのは、人員配置を意識し、円滑に業務が進んで無事完了できた時。
加えて、商品の出荷時間に遅れが出ないよう、時間管理にも常に細心の注意を払っている。
子どもたちの応援でリフレッシュ
第一子は27歳で、末っ子は2021年の春に中学校を卒業したばかり。
6人の子の母であるMのリフレッシュ方法は、子どもたちが打ち込む部活動の応援だ。
バスケットボール、剣道、卓球と、さまざまなスポーツの試合会場へ足を運ぶ。
同じ部活に所属する生徒の親たちと情報交換ができるため、大切な交流の場にもなっている。
プライベートで訪れるスーパーなどの店頭では、自社製品に自然と目が止まる。
他社製品であっても、カットの技法などに注目して商品を見てしまう習慣は、もはや職業病だ。
クリハラでの充実した日々に感謝しつつ、Mはこれからも走り続ける。

O.M [所属:第一工場 製造課長 入社年:2013年7月 正社員]

「皆で成し遂げる喜びを、この会社で初めて知りました」。そう語るのは、第一工場で製造課長を務めるO.M。
2013年に異業種から転職し、日々仕事に邁進している。日頃から心がけていることや、今後の目標を聞いた。
Uターンし、初めての製造業に従事
専門学校へ入学するため群馬から上京し、20歳からはバーテンダーとして身を立ててきたO。
父親が亡くなったのは、38歳の時のこと。
実家で1人暮らす母親が気がかりで帰郷し、株式会社クリハラに中途入社した。
最初に配属されたのはセット室。
その後、パックセンターや生産管理室に異動した。
2020年8月には再びセット室に戻り、同時に第一工場の製造課長を任される。
現在は、食材キットを仕上げる業務の管理をしつつ、状況に応じて自身も製造ラインで作業を行う。
また、第一工場の業務が円滑に進むよう、全体の動きにも目を光らせる。

各部門をわたり歩き気づいた魅力
1つの商品を皆の力で作り上げていくのがこの仕事の醍醐味だと感じている。
各部署にいる専門技術者の知識と経験を生かし、素人には作れないこだわりの商品を世に送り出しているのだ。
「クリハラは多くのベテラン技術者を抱えたすごい会社だと思います」。
ルールを浸透させるための努力
スタッフの人数が多いため、全員にルールを徹底させることはなかなか難しいもの。
些細な決まりでも、守れなければ作業時の事故やトラブルにつながりかねない。
日頃から、ルールの周知や注意喚起に努めているが、それでもアクシデントは起こってしまう。
例えば、コンテナを重ねるのは4段までという決まりがあるにもかかわらず、それ以上の数を積み重ねて運び、前が見えずに台車が人にぶつかってしまったケースも。
「トラブルが発生したら、報告、連絡、相談を行うことは必須です。もし後から聞かされたら、すぐに報告できなかった理由を尋ね、再び同じことが起こらないようにするにはどうすべきかを考えてもらいます」。   
各ルールがある理由については掘り下げて説明。
厳しいようだが、安全に業務を全うするため現場を引き締めるのも自身の役割だと心得ている。
働きやすい職場環境を整備したい
 従業員同士はもちろん、取引先のお客様や、出荷時にお世話になるトラックのドライバーなど、仕事をするうえではさまざまな人との関わりがある。
「お互い気持ちよく仕事をするために、挨拶や言葉のやり取りに気を配ることも意識してほしいものです」。
多くの従業員を束ねる責任者として、誰にとっても働きやすい環境を作りたいと考えている。
「課題を1つずつクリアし、この会社に入ってよかったと皆に実感してもらえる職場にしていきたいと思います」。
Oが仲間とともに作り上げていく、第一工場の姿に期待が高まる。

S.S [所属:開発 入社年:2017年5月 正社員]

学生時代に栄養士の資格を取り、食品会社の開発部に配属されたS.S。
商品開発の面白さと魅力に引かれ、2017年に株式会社クリハラへ入社した後は、開発の仕事に一層没頭する日々を送っている。
その原点と今後の展望などを聞いた。
確信した瞬間
 「いろいろな物を食べて、味覚を磨いてこい」。
以前の食品会社に勤めていた際、工場長の言葉に刺激を受け、商品開発に取りかかったものの、一筋縄にはいかなかった。
「既製品との差別化を」と思えば思うほどイメージは湧かず、商品提案もままならない。
想像とかけ離れた仕上がりに「お客様に申し訳ない」とまで思い詰めた時もあったが、それでも商品ができ上がっていく過程を見るのは面白かった。
ある日、手がけた商品をお客様が「美味しいね」と嬉しそうに口に運ぶ姿を目にした瞬間は忘れられない。
「すごい! 私が作った物で人を幸せにできるのだ!」
雷に打たれたような衝撃を受けた。こうして食の持つ力に魅了されたのである。
思いが伝わったかのような巡り合い
 出産・子育てを経て再び働き始めたSが次の職場に選んだのは、保育園。子どもたちの給食作りに精を出した。
「このおやつ美味しかった」といわれると
「よーし! 次は少し工夫してみよう。食べたらどんな顔をするかな」と、ワクワクが止まらない。
「人が幸せを感じる物を新しく生み出したいと、改めて気づいたのです」。
開発者を募集するクリハラの求人票が目に留まったのは、子どもたちとの触れ合いを通し、自らの思いを再認識した折だった。
息子たちが自立し始めたことも後押しとなり、迷わず入社を決意したのである。
勉强あるのみ
 クリハラに入社し、再び商品開発に携わることになった。
進めるべき仕事の他にも手がけたいことがあり手一杯だが、チーム全員の自発的な行動や提案に助けられている。
目的に向かって一致団結できるのが嬉しい。
開発力をさらに底上げするべく、休日も勉強を欠かさない。
その一環として、コロナ禍以前は、自主的に結婚式場のバックヤードに入り、人数分の盛りつけをしていた。
見た目の美しさは満足感につながる。
日常何気なく食べる水菜も、盛りつけ次第で見違えるほど華やかに変わるのだ。
そういった瞬間が何とも楽しい。
今は、再び勉強の場に立てる日を待ち望んでいる。

商品の質を保つ オリジナリティーも
 仕事に全力投球するのは、ひとえに「安定した開発室を作り上げたい」との思いからだ。
常に一定のクオリティーを保つのは、会社にとっても必要なこと。
そのために、商品開発から提案方法の流れまでをマニュアル化し、盤石な基礎を築いている最中だ。
今後の展望については、次のように語る。
「単なる惣菜以上の物を作りたい。食用花を使用するなど、他にはない商品を目指したいと思います」。
この仕事の一番の魅力は、食で人を幸せにできること。
明確な信念と周囲への感謝を胸に、これからも確かな足取りで歩み続ける。

H.R [所属:総務部 入社年:2017年11月 正社員]

2017年に株式会社クリハラに入社し、自分が得意とすることを活かしながら総務部で活躍するH.R。
皆が喜ぶ仕事をしたいと意気込みを見せるHに、入社のきっかけや仕事のやりがいについて聞いた。
会社のサポート役となる仕事をしてみたい
 大学時代にはサークル連合に所属し、大学側との橋渡しや様々な行事の運営など、サークル活動のサポート役をしていたH。
社会人になっても、裏方で誰かを支えるような役割を担いたいという思いがあった。
 入社前の説明会で聞いた「総務部は決して目立つことはないが、会社の核となる重要な部署だ」という社長の岩渕の言葉は、そんなHの心に強く響く。
実際に工場見学をすると「自分がこの場所で働く姿」が明確にイメージでき、クリハラに就職したいという気持ちは更に高まっていった。
可能性に賭け、再度の挑戦
 Hの期待とは裏腹に、面接の結果は不採用。
一旦は入社を諦め、他社も検討したが、やはりクリハラ以外の会社で働く自分の姿を想像することはできない。
 「再度面接を受けさせてくれませんか」。
 わずかであっても可能性があればチャレンジしたいと、もう一度、門を叩いた。
 そんな熱い思いが伝わり、二度目の挑戦で採用が決まった。
希望していた総務部に配属となり、現在はシステム関連の強化業務を中心に任されている。
プログラミングには以前から興味があり、いつかは挑戦してみたいと思っていた。
第一希望の会社に入社を果たし、手がけてみたかったプログラミングの業務にも携わらせてもらえている。
願ってもない環境に充実感を覚えながら、意欲的に仕事に取り組む毎日だ。
未経験の業務に四苦八苦しながら
 興味があったとはいえ、プログラミングを専門的に学んだ経験はなく、最初の頃は何もかも手探りだった。
当然、プログラムを一つ作り上げるにも時間はかかり、せっかく仕上げても上手く作動しない場合もある。
なかなか結果を出せず焦りを感じながら、毎晩遅くまでパソコンの画面に向かっていた。
 しかし、試行錯誤するうちに知識は増えていき、作業スピードも大幅にアップしていった。
新システムの導入によって「作業効率が上がった」とまわりから感謝の言葉をかけてもらえることも、大きな励みとなった。
風通しの良い社風に魅力を感じて
 「お客様の細かい要望にも迅速に応えることができるのは、製造現場と管理部門の連携が良く取れているからこそ。そこがクリハラの魅力です」。
 普段は接点の少ない製造現場の従業員とも、休み時間になれば気さくに会話をはずませる。
そうした和やかな雰囲気があるからこそ、いざというときの部署間の連携もスムーズなのだろう。
定期的に開催する社内イベントなどを通じて仲間意識を高めながら、互いに協力し合い、より良い企業にしていきたい。
そんな思いを胸に、Hはこれからも自らに課した仕事へと真摯に向き合い、取り組んでいくだろう。

K.M [所属:パックセンター 入社年:2012年8月 準社員]

株式会社クリハラのパックセンターに勤めるK.M。
パート社員から準社員へと登用された背景や、そのときの思い、今後の目標について話を聞いた。
準社員登用の後押しになったのは
Kがパート社員としてクリハラに入社したのは、9年ほど前のことだ。
以来、おもに包丁を使用した野菜類の加工を担ってきた。
もともと自宅でも頻繁に料理を作っていたため、包丁の使用や調理には抵抗がなかったという。
野菜加工における様々な規格を覚えるのに最初は苦労したものの、実務を通して徐々に身につけ、入社から2~3年が経つ頃にはスムーズに業務を行えるようになっていた。
 2020年になってからは、転機が訪れる。
パックセンター内の準社員が異動するにあたって、会社から準社員登用の打診を受けたのだ。
そのときの正直な気持ちについて「不安しかなかった」と語るK。
準社員になれば、担当する業務が増えて責任が重くなるだけでなく、ときにはスタッフの上に立って指示をしなくてはならない。
「年上のスタッフも多い中で、私にその役割が務まるのだろうか」。
不安な気持ちを抱えるKの背中を押してくれたのは、同じく準社員であるHだった。
「私が支えるから大丈夫だよ」。
その言葉に励まされ、チャレンジすることを決意。
こうして2020年8月より、準社員として新たな一歩を踏み出したのである。
周囲の変化、自分の変化
準社員になってからは、フォークリフトの免許を取得。
これまでの野菜加工業務に加えて、フォークリフトを使った商品の移動や整理も担っている。
さらに、市場への野菜の発注を担当。
そして、登用される前に最も気がかりだった、スタッフへの指示も行っているという。
 実際に今の立場になってみると、周囲の反応は温かいものだと実感する。
「頑張ってね」と声をかけてもらえることも多い。
指示を出すと「分かったよ」とにこやかに動いてくれるスタッフがほとんどだ。
また、K自身にも変化があった。
作業全体の進捗具合を見て、進みが遅いところには人を割り振り、手が空いているスタッフには作業を指示する中で、これまで以上に広い視野をもって業務に臨めるように。
スタッフへの接し方も、一人ひとりの作業状態をチェックするため、より密なコミュニケーションを取るよう心掛けた。
立場が変わったことで、仕事に対する意識も変わり、自身が成長するのをはっきりと感じられたのだった。

スタッフみんなから信頼されるように
この先の目標について「まだまだ準社員としての仕事に慣れていない部分も大きいので、早く一人前になって、スタッフみんなから信頼されるような人物になりたい」と話す。
Kの挑戦は、まだ始まったばかりである。これからも成長を続け、会社の発展に貢献していくに違いない。

F.T [所属:生産管理室 入社年:2014年8月 正社員]

2013年に入社したF.T。
新人には「一つずつでいいから、できるようになっていこう」と親身になって声をかけ、日々堅実に仕事に取り組んでいる。
そんなFに、思い出に残る出来事や今後の目標について聞いた。
現場の最初と最後を担う生産管理室
事務職として株式会社クリハラに勤めていたFの母は、「最近、会社が忙しくてね。人手も足りないのよ」と漏らしていた。
当時ちょうど就職先を探していたFは、母の言葉をきっかけにクリハラに入社することになる。
配属先は生産管理室。
商品を製造するための指示書の作成とラベルの発行、そして各部署を経由して出来上がった商品を、客先ごとに分けてドライバーに引き渡すところまでを担う。
「立っている時間も長く、体力勝負の仕事です。慣れるまで大変でした。今ではかなり鍛えられましたね」。

気を付けても起こり得るヒューマンエラー
商品がすべて揃った状態で出荷するのは大前提だが、過去には商品を積み残したままトラックが出てしまったことがある。その量はダンボール1箱分。わずかとはいえ届かなければ信用問題になってしまう。
出発から2時間後に気付いたFは、商品を抱えてすぐさま車に飛び乗り、東京の配送センターを目指した。
「どうか間に合うように」と祈る気持ちで3時間ハンドルを握り、間一髪で滑り込むことができた。
 
子どもの頃はパソコンがおもちゃ代わり
部署として欠かせない業務に、パソコンでの登録作業がある。
入社当初から、Fは機器の扱いに長けていた。
父は新しい物が好きで、幼い頃から家にはパソコンがあり、遊びながら自然に技術が身に付いていたのだ。
その技術を活かし、社内の現行フォーマットを新しい様式にする計画が持ち上がった際は、Fが作成を手がけた。自分でもよくできたのではないかと、手応えを感じたという。
旧友たちと過ごすかけがえのない時間
 目まぐるしく仕事に追われているFにとって、地元の友人たちと過ごす時間は、心の支えとなっている。
「お互いに休みを合わせて、月に1回は遊んでいます。共通の趣味の話なんかをしていますね。仲間たちは大切な存在です」。
高校時代の友人もいれば、幼稚園の頃から知る幼なじみもいる。お互い大人になり、社会の荒波に揉まれてそれぞれのフィールドでたくましく戦っているが、顔を合わせた瞬間には昔と変わらない笑顔がこぼれるのだ。
 
会社のために力を発揮したい
今後、社内で新しいパソコンシステムを導入する動きがあるという。
「システムが新しくなれば、さらに便利になるでしょう。プログラムを組むなど、私も何らかの形で貢献できればと思っています」。
Fはこれからも自身のスキルを活かし、クリハラのために力を尽くしていくことだろう。 

F.Y [所属:カット室 入社年:2016年8月 正社員]

2017年に株式会社クリハラへ入社したF.Y。
現在はカット室にて、おもに野菜類の脱水を担当している。
今回のインタビューでは、長年勤めた前職での経験や、クリハラに対する思い、そして今後の目標について聞いた。
馬と共に歩んだ30年
前職は、競走馬の調教師。Fが競馬の世界に足を踏み入れたのは、15歳のときだった。
当初は騎手を目指していたが、体重の増加により断念。以来調教師として、30年以上にわたり馬に携わってきた。
生き物相手の仕事は予想外の出来事の連続で、落馬による怪我も絶えなかった。
なるべく落馬を防ぐために心がけていたのは、「一頭一頭の素質を見抜く」ということ。
例えば、気性が荒い、臆病、気分屋など、馬にもそれぞれ生まれ持った個性がある。
その素質を見極め、周囲のコンディションが走りに影響を及ぼさないかを的確に判断するのだ。
また、「いつもと走りが違う」と感じた際にはすぐに調教を中断し、体温や体調をチェックする。
馬は言葉を話さないからこそ、常に観察し、わずかな違いを見落とさないことが重要だという。
異なる業界へ転職した結果は……
長年競馬の世界で活躍してきたものの、怪我の多さに加え、朝は3時から馬の世話を開始し、終了時刻は特に定められていなかった。
また、給与体系が出来高制で不安定だったことから、次第に転職を考えるように。
その中で目にとまったのが、クリハラの求人票だった。
「食品加工か、面白そうだな」。
期待と少しの不安を胸に抱きつつ、これまでと全く異なる業界での新たなる一歩を踏み出したのである。
入社後1年間はトリミング室で勤務し、その後現在のカット室へと異動。
クリハラの良いところについて、Fは「従業員」だと話す。
「入社した当初は、右も左も分からない状態でした。しかし、従業員の皆さんが親切丁寧に教えてくれたおかげで、少しずつ仕事を覚えることができたのです」。
一方で、前職とは異なり、勤務時間が定められていること、安定した給与体系も魅力だという。
思いきった転職の結果は「吉」と出た。現在の働きやすい職場環境には、とても満足している。
感謝の気持ちを胸に
仕事をする上で心がけているのは、任された業務をしっかりとこなしながらも、楽しく働くことだ。
そのために、自ら積極的に周囲に話しかけ、共に働く仲間との関係構築に努めている。
そんなFは、今後の目標についてこう語る。
「会社の利益に少しでも貢献できるよう、誠心誠意業務に取り組んでいきたいと思います」。
異業種を経験したからこそ分かる、クリハラのありがたさ。
Fはこの先も感謝の思いを胸に、前を見て走り続けていくだろう。

K.Y [所属:製造部 部長 入社年:2012年7月 正社員]

製造部のK.Yは、株式会社クリハラに入社以来、製造業務に携わり、2019年、部長に就任した。
現場の効率化をはかり、原材料の加工から商品出荷まで滞りなく流れるように、日々気を配る。
Kは製造の現場でどんな経験を積み、何を感じてきたのだろうか。
販売職から製造へ
 前職では書店に勤務。レンタルDVDやCD、食品も扱う複合店舗だった。
販売の仕事ばかりでなく、製造の方に携わってみたいという思いがあり、クリハラの求人に応募した。
面接で接した先代の社長の気さくな人柄と、明るいスタッフの雰囲気の良さが入社の決め手となった。
ミスで流れたレバニラ案件
 入社2、3年目の頃、大きな失敗をして会社に迷惑をかけてしまった。
客先の依頼でレバニラのキットを試作したときのことだ。
まず一店舗で試験的に売り出し、反応が良ければ全店舗での大々的な展開も視野に入れた商品で、うまくいけば月に数百万円の売り上げが見込まれる案件だった。
 試作品には、もやしやニラといった野菜に、レバーとたれをセットしたはずだったが、間違ってレバニラ用ではないたれをセットして納品してしまった。
最終確認を担当したのがKだったが、正しいはずだと思い込み、ミスに気付けなかったのだ。
案件は流れ、大きな売り上げのチャンスを失った。
 会議の場で社長に叱責されるほどの重大ミス。深く反省し、心に刻まれた出来事だった。

残業時間を大幅に削減
 仕事量が急激に増えた1、2年ほど前、社員やパートが長時間の残業を余儀なくされる時期があった。
帰りたくてもなかなか帰れず、モチベーションも上がらない毎日。
Kは率先して現場に入り、問題点を探った。目をつけたのは、野菜を包装する行程だ。
機械が止まる時間があり、流れが悪くなっていたのだ。そこで、止まらず動かし続けるようにして稼働率を上げた。
それを皮切りに、前後の作業も効率化を図り、スムーズに流れるように改善。
その結果、1日に2~3時間発生していた残業時間をほぼゼロにすることに成功した。
 作業場の改善が進むにつれ、現場の雰囲気にも変化のきざしが現れ始める。
効率の悪さからダラダラと残業してしまい、帰りも遅くなるという悪循環を断ち切り、皆が「頑張って早く終わらせよう」という前向きな姿勢を見せ始めたのだ。
 現在気になっているのは、清掃がいきとどいていないこと。衛生の面からも、強化していく必要があると考えている。
誰もが働きやすい職場に
 会社は年間15億円の売り上げ目標を掲げる。
製造部でもそれに対応できるよう、更なる効率化や体制の強化を図っていくつもりだ。
 製造部門は人手不足を背景に、外国人スタッフの採用が増えている。
現在もカンボジア、フィリピン、ブラジル出身の十数名が在職中だ。
こうしたスタッフたちにも理解できるマニュアルや、作業のしやすい環境の整備を進め、誰もが不自由なく働ける職場づくりを目指していきたいと思っている。
 現場に入るたびに、見えてくるものがあるというK。
より良い製造現場を目指すため、今後も改善の手を緩めることはないだろう。

T.T [所属:青果仕入れ担当 入社年:2013年10月 正社員]

株式会社クリハラで青果仕入れを担当するT.T。
入社したのは6年ほど前のことだ。
カット野菜製品の肝となる仕入れ業務においてTが重要視するのは、どのようなことなのだろうか。
経験から得た“データと勘”
 Tは日頃から青果の価格・収穫量の動向に目を光らせ、記録を欠かさず取っている。
翌年以降の仕入れの参考にするためだ。会社の利益は第一だが、品質も愚かにはしたくない。
旬の野菜は、価格と品質のバランスが命。
最適なものを調達するためにも、産地と天候の情報、そして長年蓄積したデータ、社内のやりとりから総合判断し、受注予測を立てて仕入れ内容を決めている。
現場へは市場や卸売業者、商社などと連携し、適正量を予測しながら指示を出す。
 「加工用の原料を欠かさないようにするには、様々な情報から価格と量を調整する“読み”が勝負。当たれば『よし!』と嬉しくなります」。
天候を先読みしながら動く
 “仕入れ担当泣かせ”なもののひとつに気象状況の変化がある。
猛暑、寒波、大雨や台風といった天候不順を先読みして仕入れに反映していくのも、Tの腕の見せ所だ。
天候が変わってから動くのでは遅い。各社が引っ張り合って価格が上昇するのを防ぐためにも、事前にコントロールしておくことがポイントになる。
 「発生時から常に気にかけていたのが、去年2つやって来た大型台風。天候が悪化する前から野菜をある程度仕入れておいたことで、台風の数日間をしのぐことができました。
 
無駄を出さない努力
 廃棄はTが最も恐れる部分だ。多いときで200キロ近く無駄が出てしまうこともある。
主な原因は、検討を重ねて多めに入荷したにも関わらず、思ったほど発注が伸びない、仕入れた野菜の状態が悪かったために商品として加工できる部分が少ない、など。
会社に与える損害も大きく、せっかく仕入れたものを無駄にしてしまうことにも心が痛む。
 「廃棄をたくさん出してしまったときは、自分の甘さを反省するほかありません。そうしたミスをなくすためにも、情報を間違いのない方向で活用し、仕入れの適正量を見分けるスキルをさらに磨いていかなければならないと思っています」
さらなるスキルアップを目指す
 今後の目標は、野菜についての知識をより深め、適性産地と適正価格を記録に頼らず答えられるようになること。
自身をデータベース化し、そこに新たな情報をプラスしながら、尋ねられたことには瞬時に答えられるようになることを目指す。
 「営業担当者の希望は最大限に叶えてあげたい。でも、自分の知識が乏しいばかりにできないとなると、それは悔しいことですからね。仲間に喜ばれる仕事をすることが私のやりがい。仕事が人生を豊かにしてくれます」。
 さらなる高みを目指すT。クリハラの成長を加速させるべく、これからも邁進していくことだろう。

Y.M [所属:営業 入社年:2014年5月 正社員]

「仕事の大小に関わらず、全力で」
その信念を胸に、営業一筋で仕事に打ち込んできたY.Mに、長年かけて培ったこだわりの営業スタイルや大切にしていること、今後の展望について聞いた。
お客様と直接会うことを大切に
 株式会社クリハラへ入社したのは2014年の5月だ。
その頃、営業担当者は社長とYの二人だけだったが、現在は倍近くに増加し活動の範囲も広がった。
社員の年齢層も30代が中心と、若々しさのある職場となっている。
 そんな中、Yの営業スタイルが後輩社員に影響を与えている。
メールや電話など様々なコミュニケーションの手段が発達した現代では、直接会わなくとも商談を進めることは不可能ではない。
 だがYは、社会人になったばかりの頃に教わった「直接会って話す」という教えを大切にしている。
お客様と対面で話をすることで、声のトーンや表情を通し、何を考えているのかを素早く感じ取り、スムーズに物事を進めることができる。
そこに長い営業経験で培った察知する能力が加わり、要望を正確に聞き取りきめ細かい対応ができるという。
後輩社員の中にはそのスタイルを踏襲する者も少なくない。
 なぜならこの方法は、扱う商材の良さを的確にお客様に伝えられ、確実に結果としての売り上げに反映されるからである。
仕事は与えられるものではなく、自分で作るもの
 Yに大きな影響を与えているものの一つに、「仕事は自分で作るべき」「小さな仕事でも全力でやる」という言葉がある。
自動車販売の営業をしていた20代の頃に、上司から言われた言葉だ。
 クリハラに入社した時には関東だけだった営業範囲を、地道な営業活動で甲信越まで広げ受注を増やしたのは、まさに自分で作り出した仕事の一つ。
会社が今日まで成長を続けたのは、Yの積極的な営業姿勢によるところも大きい。
 また、クリハラの強みとして、惣菜をお客様と一緒に作った上で、野菜の量や味付けまで要望を聞き、そのスーパーだけのオリジナルのお惣菜を製造・納品できる点がある。
大手チェーンのスーパーはどこの店舗も同じ味の惣菜を揃えていることが多く、クリハラのお客様であるスーパーとしては差別化を図ることができ、好評だという。
このサービスは、営業の手間やフットワーク、気配り無くしては実現できない。
小さな仕事でも全力で取り組むことの積み重ねで培ったYの経験が、ここでも大いに生きているのだ。
 「常に第一線で活躍し続けたいです、若い人には負けたくないですね」と語るY。
その人情味溢れる営業活動が、これからも私たちの食卓においしさと笑顔を届けてくれるだろう。

N.S [所属:生産管理室 入社年:2017年7月 準社員]

生産管理室のN.Sは、2017年7月に入社し、仕事をしながら子育てを続けてきた。
限られた時間の中で、自分に与えられた役割を精一杯果たすべく奮闘するNの仕事ぶりに迫る。
ここにいる理由
 歯科助手として働いていたNは、出産後に仕事を探していたところ、父と会長が知人であり、自宅や保育園が近いという理由から株式会社クリハラで働くことになった。
 担当は、でき上がった商品を配送先の店舗ごとに仕分けるピッキング。それ以外にも、商品に貼付するシールの作成や、発注票を元に出荷する商品情報を入力する事務作業も行う。
 今は準社員として働いているが、パートとして入社した当初は、勤務時間は5時間のみ。少しずつ時間を延長し、正社員になるために転職を考え始めたとき、準社員で頑張ってみないかと会社から提案があり、現在に至っている。
良い環境に支えられて
 クリハラに入社してよかったことは、働きやすさである。
準社員という立場であれば、正社員のように土日の出勤は義務ではなく、シフトも自分の都合に沿って決められる。
さらに、フルタイムのパートより収入が多い。
 また、共に働く人たちに恵まれたことも働きやすさに繋がっている。
保育園に通う子どもが体調を崩し、急に休まなければならないとしても、嫌な顔一つせず「お大事にね」と温かく声を掛けてくれる人ばかりなのだ。
 「入社してから、仕事に行くのが嫌だなと思ったことは一度もありません。周囲の人たちのおかげで、毎日楽しく働けていると思います」。
 
緊張感を保つ重要性
 入社してから2年以上経ち、今では業務にも慣れてきたが、過去には何度か失敗の経験もある。
配送先の店舗を間違えてピッキングして、迷惑をかけてしまったのだ。
間違えた商品は営業担当が回収して再配送を行うため、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
 「気にしないで、とは言ってもらえますが、やはり同じ間違いをしてしまうと気持ちが落ち込んでしまいますね」。
 毎日同じ作業の繰り返しの中で、慣れで仕事をしてしまう怖さを実感したNは、この失敗した経験から、焦らずにきちんと確認する大切さを肝に銘じるようになった。
 
自らの成長のために
 今後は、これまで未経験だった仕事にも積極的に取り組んでいきたいと考えている。
一日の業務を終えるときに行う上がり作業や、担当したことがない店舗の仕入れ出しなどだ。
子育てと仕事の両立は決して楽な道ではないが、自分自身のステップアップのため、Nの挑戦はこれからも続いていく。

U.K [所属:製造部第2製造課パックセンター課長 入社年:2013年6月 正社員]

製造部第2製造課のパックセンターで課長を務めるU.Kは、「日本をもっと良くしたい」などと時に思いもかけないことを口にする。
冗談交じりの言葉のなかにも、強く真面目な思いを秘めるUに話を聞いた。
夢を叶えた先に
 Uは以前、レストランで料理人をしていた。最初は見習いとして、そして包丁を握らせてもらってからは着々と経験を重ね、プライベートで来店する有名人たちにも料理を提供するほどまでになった。
だが料理人の世界は想像以上に厳しく、修業の身では生活が成り立たなかったという。
悩んだ結果、3年で見切りをつけて転職を決意し、経験を活かせるクリハラの求人に出会ったのだ。
 「最初の面接で、会社のありのままを見せてくださったのが印象的でした」。
1時間の会社説明に続いて、工場見学もさせてもらえたのには驚いた。
さらに面接での、「全部見たうえで、来たいと思えば来ればいい」という会長の言葉が決め手となった。
こうして2013年6月、株式会社クリハラに入社。
新たな挑戦が始まったのである。

課長の宿命
 製造部に配属され、野菜のカットなどで本領を発揮すると、それらの技術が認められ、2017年には課長に任命される。
 「今は市場でフォークリフトを乗り回しています。責任者という立場なので、皆さんの仕事が早く終われるように、業務の流れを作るのが私の役目だと思っています」。
 市場に納品された根菜類を加工所まで運搬するフォークリフトの資格は、クリハラで取得させてもらった。
課長としての自覚も芽生え、周りをまとめるためにも恥ずかしくない背中を作っていかなくてはいけないと思っている。
いよいよギャグも控えるべきかと、今後の方向性を模索中だ。
経験を活かして伝える
 料理人をしていたUならではのアドバイスがある。
レストランで身につけた包丁技術を、できる限り他の従業員の人たちに伝えていきたいのだ。
例えば、包丁の切れる部分と切るモノとの間隔が近い持ち方にすると、怖がらずに軽く速く切れる。
もちろんかぼちゃなどの硬い野菜は別の方法があるため、素材それぞれに合わせた指導を心がけている。
とはいえ、まだまだ学ぶべきことも多い。
この道20年ほどのベテランの人たちの技術と速さには、到底かなわないという。

より良い職場にしていきたい
 Uが目指すのは、皆が生き生きと働き、能力を発揮できる職場だ。
スタッフ一人ひとりをよく見て、その人に合ったアドバイスをし、個性を伸ばせるような人間になりたい。
そのためには、まず自分自身が成長しなければならないと考えている。
 日本を良くするために、個人にできることなど限られる。
しかし、たとえ自分の力が及ぶ範囲は小さくとも、今いる場所がより良くなるように考え、実行することが、いずれ日本が良くなるための第一歩なのだ。
 飄々としながらも何事にも懸命に取り組むUの、今後の活躍に期待が高まる。

A.K [所属:品質管理 入社年:2016年10月 正社員]

2016年10月、株式会社クリハラに中途入社したA.K。
現在は品質管理部に所属し、会社に貢献している。
入社してからの歩みや仕事への思いを聞いた。
自身を動かした強い思い
 前職でも食品業界で品質管理に関わっていたAだが、部署異動をきっかけに転職を考え始めた。
品質管理をやりたいという、強い思いを持っていたからだ。
 そんなときクリハラと出会い、「社会貢献とともに、食卓を明るく豊かにすること」という企業理念を知った。
 「食品会社としての基本を大切にする姿勢に魅力を感じました」。
 そのような環境に身を置き、初心に立ち返って自分を成長させたい。そのような思いから入社を決めた。
ゼロに近づける姿勢
 入社してすぐの頃、ある経験を通して仕事に対する考えが改められた。
クレーム対応で現物を回収しに行った時のことだ。お客様のところに謝罪しに行くのは人生で初めての経験。
直接その声を聞いたことで、お客様第一で仕事に取り組む重要性を再認識した。
クリハラで働く者として、現場の状況も理解している。それでも、お客様あっての自分たちだ。
それに、クリハラにとってもお客様にとっても、クレームは気持ちのいいものではない。
 それ以降、クレームを限りなくゼロに近づけられるよう、「お客様第一」を念頭に置いて仕事に取り組んでいる。

前職で培った経験を活かして
 クリハラに細菌検査技術を取り入れたのは最大の功績だ。
入社当初、クリハラは細菌検査を外部業者に委託していた。
2017年、本社の隣に新工場が建てられたとき、Aが中心となって検査機器を導入したのだ。
心掛けたのは「最低限」と「簡素化」である。
検査の備品から機械まで、「誰がやっても同じようにできる」ことを目指して選定した。
 「検査に時間がかかることも課題だったので、工夫を重ね、帰る直前に頼まれてもすぐに対応できるような環境を整えました」。
 その結果、検査にかかる時間が大幅に短縮。業務効率化に成功した。
今では他部署の社員から感謝の言葉をかけられるのが、一番のやりがいになっている。
アウトドアもインドアも
 現在は、井水や野菜の品質状態の確認、またランダムに取り分けた野菜の日数ごとの変化を追う保存検査を担っている。
 そんなAの気分転換になっているのが、スポーツや趣味に打ち込む時間だ。
小さい頃からサッカーやバスケットボールをはじめ、様々なスポーツをやってきた。
近年ではフットサルやスノーボードも楽しんでいたが、怪我をしたこともあり疎遠気味。
最近は読書や街歩きなど、「思い立ったらやる」スタイルで息抜きをしている。
 これから目指すのは、食品業界で求められているHACCP認証の取得である。
取得後はHACCPに沿った衛生管理の体制を維持し、品質を高めていきたいと意気込む。
 走り続けるAの活躍を、今後も見守りたい。
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